絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~②
白やパステルカラーなど色とりどりだが、全部、ハイネックのものだ。
「首輪を……隠すため……」
あたしは自分の首につけられたままの首輪に触れた。
相変わらず冷たさが残っている。
あたしはハイネックの一枚を身に着けた。
伸縮性のあるセーターだから体のサイズにぴったりあう。
それと同時に、背筋がゾクリと寒くなった。
《mother》の人間は家の中まで入り込んでいるのだ。
自分に埋め込まれたチップはあたしのすべてを見ている。
そう思うと急激に吐き気に襲われ、あたしは一階のトイレまで走った。
1日何も食べていない胃からは何も出てこなかったけれど、少量の血が混じって便器を汚した。
毒ガスを吸ったせいで、まだ体内で出血しているのかもしれない。
「ちょっと朱里、どうしたの!?」
あたしの異変に気が付いたお母さんが料理を途中やめにして走って来る。
あたしは慌ててトイレの水を流した。
「だ、大丈夫。ちょっと気分が悪くて……」
「本当ね。少し顔色が悪いんじゃない? ご飯、お粥にしようか」
「ううん……ごめんね。今日はもう寝るから」
よろよろと立ち上がり、階段へと向かう。
「首輪を……隠すため……」
あたしは自分の首につけられたままの首輪に触れた。
相変わらず冷たさが残っている。
あたしはハイネックの一枚を身に着けた。
伸縮性のあるセーターだから体のサイズにぴったりあう。
それと同時に、背筋がゾクリと寒くなった。
《mother》の人間は家の中まで入り込んでいるのだ。
自分に埋め込まれたチップはあたしのすべてを見ている。
そう思うと急激に吐き気に襲われ、あたしは一階のトイレまで走った。
1日何も食べていない胃からは何も出てこなかったけれど、少量の血が混じって便器を汚した。
毒ガスを吸ったせいで、まだ体内で出血しているのかもしれない。
「ちょっと朱里、どうしたの!?」
あたしの異変に気が付いたお母さんが料理を途中やめにして走って来る。
あたしは慌ててトイレの水を流した。
「だ、大丈夫。ちょっと気分が悪くて……」
「本当ね。少し顔色が悪いんじゃない? ご飯、お粥にしようか」
「ううん……ごめんね。今日はもう寝るから」
よろよろと立ち上がり、階段へと向かう。