絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~②
「何か食べられるようなら言いなさいよ」
後ろからそう声をかけられて、あたしは振り向かずに頷いた。
部屋で1人になると、ようやくホッとできる。
本来ならこのまま眠ってしまいたかったが、あたしは机の引き出しからクラス写真を取り出した。
写真の中には梅田高校2年A組のみんなが写っている。
その中に同じように笑顔で写っている翔吾の姿に目がいった。
2年に上がった時、まさか自分たちがこんなことに巻き込まれるなんて思ってもいなかった。
翔吾と同じA組になれた事がすごく嬉しかったし、まわりの友達からもよく冷やかされていたっけ。
進級したばかりの頃を思い出し、自然と笑顔がこぼれる。
男子19人。
女子18人。
計37人の、進学クラス。
あたしはその1人1人の顔をよく見ていった。
見慣れたクラスメートたちだけれど、こうして改めて写真を見ていると、まるで知らない人たちのように思えてくる。
後ろからそう声をかけられて、あたしは振り向かずに頷いた。
部屋で1人になると、ようやくホッとできる。
本来ならこのまま眠ってしまいたかったが、あたしは机の引き出しからクラス写真を取り出した。
写真の中には梅田高校2年A組のみんなが写っている。
その中に同じように笑顔で写っている翔吾の姿に目がいった。
2年に上がった時、まさか自分たちがこんなことに巻き込まれるなんて思ってもいなかった。
翔吾と同じA組になれた事がすごく嬉しかったし、まわりの友達からもよく冷やかされていたっけ。
進級したばかりの頃を思い出し、自然と笑顔がこぼれる。
男子19人。
女子18人。
計37人の、進学クラス。
あたしはその1人1人の顔をよく見ていった。
見慣れたクラスメートたちだけれど、こうして改めて写真を見ていると、まるで知らない人たちのように思えてくる。