絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~②
写真の中のクラスメートたちはみんな笑顔で、とても楽しそうにしている。


友達同士の多少のわだかまりはあれど、イジメや差別といったものはないクラスだ。


「この中から選ぶなんて……」


さっそくあたしは頭を抱えてしまった。


少し派手でうるさい女子や男子のグループに自然と視線が行ってしまう。


でも、それだけで奴隷になっていいとは思えない。


もっと決定的なものがないと。


だけど、7日間という短い間でそれを見つけるのは難しい。


クラス写真を前に頭を抱えそうになった時、スマホが光った。


画面を確認してみると、優也さんからのメッセージだ。


《今日、学校へ行く前に少しだけ会えないか?》


その文面にあたしは時計を確認した。


まだ6時を少し回ったところだ。


あたしは《大丈夫ですよ》と返事をしてすぐに制服に着替えた。
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