絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~②
そんな中、公恵があたしの机までやってきた。


「今日はどこに行く?」


公恵はすでに遊ぶ気満々で、楽しそうだ。


「あたし少しお腹すいちゃったんだけど」


そう言うと、公恵は「あたしも!! 放課後ってなんかお腹すくよねぇ」と、賛同してきた。


その言葉にあたしはニヤリと笑う。


「それならファミレスに行こうよ。彩美も一緒に」


ちらりともこちらを見ようとしない彩美に声をかける。


こちらを見なくても、チャイムが鳴っても教室を出ようとしない所をみると、約束はちゃんと覚えているはずだった。


「守田さんも一緒?」


「うん。いいでしょ?」


「まぁいいけど」


公恵は気にしている様子もないし、彩美は浮かない顔をしながらも一緒に行く準備をしている。


これなら計画通りに進みそうだ。


あたしは2人を連れて教室を出たのだった。
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