絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~②
☆☆☆

ファミレスでご飯を食べている間、優也さんはあっという間に彩美と公恵の2人とも打ち解けてしまっていた。


優也さんの会話はとてもおもしろくて、流行りの話題も詳しいため会話が途絶える事がなかった。


あたしは優也さんの新しい一面を見る事ができたようで、なんだか嬉しくなった。


4人でファミレスを出て、大型スーパーのゲームセンターでプリクラを撮った。


あたしはそれを見ながら、翔吾の事を思い出していた。


翔吾とも何度もこのゲームセンターでプリクラを撮ったっけ。


またプリクラを撮る事が出来るなんて思ってもいなかったけれど、それは切なさを加速させるだけだった。


ジッとプリクラを見ていると、彩美が「残念だったよね……」と、そっと声をかけて来た。


「え?」


キョトンとしてそう聞き返すあたし。


「翔吾君の事思い出してたでしょ、今」


図星をつかれてドキッとする。


「……うん」


「突然引っ越すなんて、思ってなかったよね」
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