絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~②
「ねぇ公恵、昨日dashのファンだって言ってたよね?」
少し大きな声でそう言いながら席を立つ。
「うん、そうだけど?」
「昨日あの後優也君から連絡があって、dashの極秘ライブ情報を仕入れたんだけど」
そう言うと公恵が机の手前で立ち止まった。
「極秘ライブ?」
「うん。6月13日に《mother》で小さなライブをするらしいよ」
そう言うと、公恵は「《mother》で!?」と、目を見開いた。
「声が大きいよ公恵。ライブは極秘。だからチケットもすごく少ないんだから」
人差し指を立て、小声でそう言うあたし。
公恵は慌てて声量を下げた。
「なんでそんな情報を優也君が知ってるの?」
そう聞かれ、あたしは一瞬言葉に詰まった。
しかし、すぐに言いわけが浮かんでくる。
「あ、あたしイベント会社でバイトしてるって言ったじゃん? 優也君と知り合ったのはそのバイト先でなんだ。
一緒に働いてる内に優也君はどんどん上の人たちに気に入られて、いろんな情報を先取りできるようになったの。
だから、この情報を知っているのはあたしたちだけってこと」
早口で嘘を並べ立てる。
少し大きな声でそう言いながら席を立つ。
「うん、そうだけど?」
「昨日あの後優也君から連絡があって、dashの極秘ライブ情報を仕入れたんだけど」
そう言うと公恵が机の手前で立ち止まった。
「極秘ライブ?」
「うん。6月13日に《mother》で小さなライブをするらしいよ」
そう言うと、公恵は「《mother》で!?」と、目を見開いた。
「声が大きいよ公恵。ライブは極秘。だからチケットもすごく少ないんだから」
人差し指を立て、小声でそう言うあたし。
公恵は慌てて声量を下げた。
「なんでそんな情報を優也君が知ってるの?」
そう聞かれ、あたしは一瞬言葉に詰まった。
しかし、すぐに言いわけが浮かんでくる。
「あ、あたしイベント会社でバイトしてるって言ったじゃん? 優也君と知り合ったのはそのバイト先でなんだ。
一緒に働いてる内に優也君はどんどん上の人たちに気に入られて、いろんな情報を先取りできるようになったの。
だから、この情報を知っているのはあたしたちだけってこと」
早口で嘘を並べ立てる。