絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~②
みんなの視線が一斉に声のした方へと向けられる。
教室の後ろのスペースで男子3人が公恵を取り囲んでいる。
じゃれあっているようにも見えるが、公恵の表情は真剣だ。
「なにしてんの、あれ」
彩美が首を傾げてそう言う。
「わからない」
あたしは左右に首をふってそう答えた……その時だった、1人の男子生徒の手にあのチケットが握られているのが見えたのだ。
思わず息を飲み、心臓がドクンッと大きく跳ねた。
なんであれを……!?
「ちょっと、返しなさいよ!!」
公恵は本気になって男子生徒からチケットを取り返そうとしている。
しかし、男子生徒は長身を生かして手を上へと伸ばし、公恵に取られないようにしている。
なに、してんのよ!!
あたしは奥歯をかみしめる。
公恵がポケットの中なんかに入れているからだ。
あんなところに入れていれば落としたり、今のように取られたりしてもおかしくない。
「ちょっと行ってくる」
あたしはそう言い、立ち上がった。
教室の後ろのスペースで男子3人が公恵を取り囲んでいる。
じゃれあっているようにも見えるが、公恵の表情は真剣だ。
「なにしてんの、あれ」
彩美が首を傾げてそう言う。
「わからない」
あたしは左右に首をふってそう答えた……その時だった、1人の男子生徒の手にあのチケットが握られているのが見えたのだ。
思わず息を飲み、心臓がドクンッと大きく跳ねた。
なんであれを……!?
「ちょっと、返しなさいよ!!」
公恵は本気になって男子生徒からチケットを取り返そうとしている。
しかし、男子生徒は長身を生かして手を上へと伸ばし、公恵に取られないようにしている。
なに、してんのよ!!
あたしは奥歯をかみしめる。
公恵がポケットの中なんかに入れているからだ。
あんなところに入れていれば落としたり、今のように取られたりしてもおかしくない。
「ちょっと行ってくる」
あたしはそう言い、立ち上がった。