絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~②
にせ物
翌日の6月10日。
土曜日まであと3日。
あたしはチケットをカバンに大切に入れて登校してきていた。
「おはよう朱里」
「おはよう彩美」
あたしはニコッと微笑む。
「なんだか、最近の朱里は変わったね」
自分の席にカバンを置いたと同時そう言われ、あたしは動きを止めた。
「え?」
「少し前まではあたしとベッタリだったのに、今は色んな生徒に自分から声をかけてるから」
「……そうかな?」
「うん。それってさ、やっぱり翔吾君が原因?」
突然翔吾の名前が出て来て、あたしの胸はギュッと締め付けられた。
一瞬にして自分を打って死んで行った、あの忌まわしい光景が蘇ってくる。
「なんで、翔吾?」
自分の声が震えているのがわかる。
土曜日まであと3日。
あたしはチケットをカバンに大切に入れて登校してきていた。
「おはよう朱里」
「おはよう彩美」
あたしはニコッと微笑む。
「なんだか、最近の朱里は変わったね」
自分の席にカバンを置いたと同時そう言われ、あたしは動きを止めた。
「え?」
「少し前まではあたしとベッタリだったのに、今は色んな生徒に自分から声をかけてるから」
「……そうかな?」
「うん。それってさ、やっぱり翔吾君が原因?」
突然翔吾の名前が出て来て、あたしの胸はギュッと締め付けられた。
一瞬にして自分を打って死んで行った、あの忌まわしい光景が蘇ってくる。
「なんで、翔吾?」
自分の声が震えているのがわかる。