絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~②
……特に、あたしの事を一番信用してくれている彩美には必ず渡しておく事。
それが、優也さんから言われた言葉だった。
彩美には開始時刻を10分遅らせて印刷したチケットを用意している。
つまり、それまでに5人全員が来れば彩美が奴隷になることはないんだ。
これも、優也さんが配慮して考えてくれた事。
「イベント? どんな?」
彩美がすぐに食いついてくる。
あたしはゴクリと唾を飲み込み、カバンの中にあるチケットを見た。
「行ってからの……おたのしみ」
「なにそれ、楽しそうだね!」
彩美なら不審がってそんなイベント興味を持たないだろうと思ったけれど、あたしが持っているチケットと言う事で信用しきっている。
彩美にチケットを渡すなら、今がチャンスだ。
あたしの手がカバンへ伸びる。
その瞬間、担任の先生が「席に付けよぉ!」と言いながら教室に入って来た。
彩美が「後で詳しく聞かせてね」と言い、前を向いた。
あたしは伸ばしかけた手を引っ込める。
それと同時に、ホッとしていたのだった……。
それが、優也さんから言われた言葉だった。
彩美には開始時刻を10分遅らせて印刷したチケットを用意している。
つまり、それまでに5人全員が来れば彩美が奴隷になることはないんだ。
これも、優也さんが配慮して考えてくれた事。
「イベント? どんな?」
彩美がすぐに食いついてくる。
あたしはゴクリと唾を飲み込み、カバンの中にあるチケットを見た。
「行ってからの……おたのしみ」
「なにそれ、楽しそうだね!」
彩美なら不審がってそんなイベント興味を持たないだろうと思ったけれど、あたしが持っているチケットと言う事で信用しきっている。
彩美にチケットを渡すなら、今がチャンスだ。
あたしの手がカバンへ伸びる。
その瞬間、担任の先生が「席に付けよぉ!」と言いながら教室に入って来た。
彩美が「後で詳しく聞かせてね」と言い、前を向いた。
あたしは伸ばしかけた手を引っ込める。
それと同時に、ホッとしていたのだった……。