絶叫脱出ゲーム～奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ～②
☆☆☆

数時間後。


あたしは学校を早退して優也さんと会っていた。


「朱里ちゃんにばかり負担をかけて、本当にごめん」


優也さんがそう言いあたしの頭を撫でる。


あたし心地よい眠気に包まれながらそれを感じていた。


フカフカの布団があたしと優也さんの裸体を包んでいて、部屋には気分が落ち着く音楽が流れている。


初めてのラブホテルだった。


優也さんと会った直後のあたしはとても混乱していて、何かを叫びながら泣いていたのを覚えている。


街中で《奴隷部屋》の事を言いそうになったあたしを落ち着かせるため、止む負えず近くのラブホテルに入った。


それから優也さんはどうにかあたしを落ち着かせて、その後の事はいまいちよく覚えていない。


ただ、優也さんと交わしたキスがあまりにも心地よくてそのまま真っ白な世界へと落ちて言った感じだ。
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