絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~②
「でも、あと少しだから」


優也さんの声が子守唄のように聞こえてくる。


あと少し。


あと少しですべてが終わる。


「辛くなったらいつでも俺を呼び出してくれ。どこにでも行くから」


うん、優也さんならきっとそうしてくれるよね。


そう返事をしたかったけれど、もうそんな元気も残っていないくらい眠気があたしを支配していた。


「だから朱里ちゃん、明日は必ず予備のチケットを渡すんだよ? 君の親友に」


優也さんのそんな声を聞きながら、あたしは眠りについたのだった……。
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