ダントツ!!16番人気の翔馬くん
そりゃあ、俺も人のこと言えた立場じゃねぇけどさぁ…


高校入学してすぐカミングアウト…


ましてや頑張って自分に告ってくれてる女の子、如月に向かってとか…


ありえないでしょ!


しかも変な誤解招くような言い回ししやがって…


はぁ~


俺はチラっと翔馬を見ると、もう一度、大きなため息をついた。


『ほんと、如月も物好きだよなぁ…』


『はぁ?何意味分かんないこと言ってんの?』


『いやいや、こっちのこと…』


俺は頭を抱えたままヒラヒラと片手を振った。

< 38 / 79 >

この作品をシェア

pagetop