シュールな関係
いや いや


勘違いもはなはだしいのでは?


あなたのためにこの服 着てるじゃないのよ。


このオシャレは一之瀬さんの

お母様の為にしたものなのよ



伝わらない心情を残念に

思いながら心の中で大きく首を

振る。



相変わらずピントがズレてうぬぼれ屋な男だよね。



「自惚れないでよ

あなたの為にオシャレなんかしてきたんじゃないわよ


出先の帰りなの」



「お前って素直じゃないな


もしかてツンデレタイプ?


俺嫌いじゃないぞ ツンデレも!」



「ツンデレっ!?」



「あの日もそうだったよなぁ~



もしかして俺のヌード撮ったの

毎日眺めて恋しかったんじゃねぇの?」




「はいはい そうね

その写真を

待ち受け画面にでも今度するわ」


楽しみながら話し、上機嫌の彼のレベルに合わせて話してあげる。



「やっぱ?

お前趣味いいじゃん」


早く待ち受けにしよろ、とケタケタと笑いながら

話す大和



そのブラックジョーク

わたし自分で言いながら笑えない。



ほんと何なのよ?

この男と一緒にいることに

残念に感じるわたし。


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