シュールな関係
遊び人めっ



あなたの誘い?

乗る訳なんてないでしょ?


それならわたしも真剣に言うわ


「そうね

いつかまた大和と偶然の

再会があれば考えてもいいわ」


「お前バカか?

偶然の再会なんて本当にあると思うか?」


ロマンチストにもほどがあると馬鹿にする




「どうかな?

未来の可能性は無限にあるんだから」



未来の可能性は無限・・・って

くさい台詞を吐いてしまったわ


わたしもあなたと同意見


あなたとの偶然も未来なんてある訳ないでしょ!?


ロマンチストじゃなくリアリストなの




断りついでにオブラートで

包んでやさしく言ってあげたの気付かない?


あなたにはもう一つ

ホイップクリームも必要かしら?



「じゃさぁ
 

俺との熱い夜忘れたなら思い出させるし

今ぬかしたこと

ココで後悔させるぜ?」



わたしの唇を親指で一撫でし

顔を近付けてきた。



「ムリ

お金貰わないと思い出せない」


プイッと横に顔を背けながら

駆け引きをするわたし



「やっぱ お前面白いな」


楽しそうに大和が口角を上げながら

ポケットから金を取り出し

テーブルの上に置く。


諭吉が15枚


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