シュールな関係

駆け引きと勝負

大和が飲んでたワイルードターキー12年


わたしも好きなバーボンの一種

だけど原酒不足やらで製造中止になった。



だからわたしは、終わりを意味するお酒を選ぶ。



「ワイルドターキー12年


瓶とショットグラス2個


アルコール度数 50,5度

美味しく飲めて、酔いも早い。


これで勝負よ」



二人の目の前に並々と注がれたショットグラス




「それじゃ ルールは俺が決める


一問一答形式でするぞ」



「一問一答?」

どういう事?



「1杯ごとに交互に一つ質問し合い

真実のみを答えてから飲む


それだけ


ルール分かったな?」


真実のみを答える。



『誠実に』ってことかぁ

ややこしいルールを付けるのね。



「それに奈緒が負けたら絶対 俺のセフレになれよ


誓えるよな?」



「武士に二言はない」





「・・・・・・。


ぷっ  オマエ

もう既に酔ってるのか?」

いきなり吹き出す大和



し・・・しまった


よ、酔ってないわよ



時代劇好きの台詞が出てしまっただけよっ!



「笑ってないでさっさと始めるわよ」



「なんかもう既に勝負が見えて悪りぃ~な」


勝利を掴んだみたいに余裕ぶっているけど


25枚の諭吉があたしを待っているのよ



どん底のわたしには手が出るほど欲しい!




追い込まれた人間は強いのよ!






さあ奈緒!モチベーションを

上げて頑張るのよ!!

< 119 / 441 >

この作品をシェア

pagetop