シュールな関係
晴人の憂鬱
「ただいま・・・うわっつ!?」
俺がコンビニから帰ると
玄関で眠りこけている姉ちゃんでつまずきそうになった。
「酷すぎるよ…姉ちゃん・・・」
いくら綺麗な服を着ていてもこれじゃ台無しだろ?
とても残念な目で見ている俺。
どう見ても今の姉ちゃんの姿
100年の恋も冷めるような姿だからだ
自慢のサラサラの長髪が顔にへばりつき
服も乱れて・・・
どう見ても貞子そのものだ!!
痛すぎっ・・・・
それに雰囲気むちゃ怖すぎる。
酔っぱらいのおじさんよりタチが悪いだろ?
確か、夕方のメールで
『一之瀬さんに殺されちゃうかもしれない
どこか一緒に高跳びしてくれない?』
って書いてたよな?
どうした姉ちゃん
一体何があったんだ?
何でこんなにヘベれけなんだ?
俺、バイト休んででも駆け付けるべきだったか?
酒の匂いをプンプンとさせて
寝てる姉ちゃんををまたぎ
家に入る。
「姉ちゃん、姉ちゃんって
こんなとこで寝たら身体いたくなるし
風邪ひくよ?
起きてベッドに行ける?」
声を掛けて起こすが
熟睡してるようで起きもしない。
典型的な酔っぱらい。
とにかくここに寝かしておくのもなんだし
手のかかる姉だな・・・
両手を掴むとズルズル引きずりながらベッドに連れて行く俺