シュールな関係

「・・・・・・・・・・」



確信を突き、説得力のある台詞に頭が上がらずに自己嫌悪に落とされる


「許してくれるかなぁ…」


「大丈夫だよ 

ちゃんと誠意を込めて謝罪するんだよ


言い辛いなら一緒に一之瀬さんに頭下げようか?」



ううう…弟に心配かけるとは最低な姉だわ




「大丈夫 自分で頑張る」



「それと大和って人にもちゃんと返すんだよ


明日、バイトの給料日だから借金の支払い分も少しは足しになると思うし」



そして私の頭の中では前回分を含む40人の

諭吉がさよならの手を振っている。


「かたじけない・・・」



だけどここで少し問題が!


わたし、昨日大和の携帯を触った時に自分のも含め二人の

データーをすべて消去してるのよね。



もし逢えるとしたら「バンドール」だけになる。



近いうちにあのBARにお金を持って行くにしよう。




一之瀬さんにも買って頂いた分の返済と、謝罪・・・

何て言おう… そしてどうお詫びしようか…



朝一から気が重い… 自業自得だけど。


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