シュールな関係
許せること、許せないこと
「留美 ごめんだけど

この書類一之瀬さんに渡して印鑑もらえるかしら?」



「は~い♡ 

一之瀬さんになら喜んで!!」


彼のファンの留美は嬉しそうに受け取る



「よろしくね」

一之瀬さんに顔をわせなくてホッとするわたし



もちろん、連絡しないといけないって分かってるのよ


晴人にも約束したし。



あれだけ協力するって、任せてくださいって

大船に乗せたくせに

協力するどころか見合いを押し付けるように帰り、

携帯では無視して留守電に切り替え、

最終的には電源まで落としたらからアパートまで来たんでしょ?



わたし最悪の女じゃない!


謝らないと…連絡しないと…とは思っているけど

許してもらえるはずがない


とにかく一之瀬さんに合わせれない!



もう少し時間を・・・


今日中ならいいよ…ね?




出来るだけデスクに座らず雑用ごとをしながら

隠れるように仕事をするも人生はそんなに甘くない。



「神崎さん 

一之瀬さんから2番に内線です


急ぎですって!」



うっ やばい・・・ 



内線で来たか―――



さすがにこれは逃れられないかぁ・・・


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