シュールな関係
二人にしては十分と言えるほど広い個室。
一之瀬さんは席に着くなりポケットから煙草を出して
イライラした手付きで火を付け吸い話し始めた。
「神崎は俺のこと
協力するって言ったよな?」
「・・・はい」
「結果はどうだ」
あまりの迫力に耐え切れず
「ど、どうか、ご無礼をお許しくださいませ」
時代劇の御裁きの最中かのように正座
そして手を着き頭を下げる
「お前は俺を裏切り相手に寝返り
好き放題言って勝手に出ていった
電話をしても折り返すことなく
最後には電源すらきってなよなぁ
家に行けばおまえの弟に
『高飛びするらしいから帰って来ないかも』
って言われたんたぞ
俺によくも無駄足を運ばせたよな」
「すみませんっ
謝罪の言葉も浮かびませんっ」
「ほんとだよ つまらねぇ謝罪聞きたくもねぇ
そんな裏切る奴の顔を見て見たいよなぁ
どんなツラしてんだろうな?
で、そいつはどういう謝罪を用意してると思う?
俺、凄く知りたいけど?」
高揚のない低い声
ブリザードが吹くような寒いこの部屋…
どう考えてもこのピンチ 乗り切れる気がしない…
一之瀬さんは席に着くなりポケットから煙草を出して
イライラした手付きで火を付け吸い話し始めた。
「神崎は俺のこと
協力するって言ったよな?」
「・・・はい」
「結果はどうだ」
あまりの迫力に耐え切れず
「ど、どうか、ご無礼をお許しくださいませ」
時代劇の御裁きの最中かのように正座
そして手を着き頭を下げる
「お前は俺を裏切り相手に寝返り
好き放題言って勝手に出ていった
電話をしても折り返すことなく
最後には電源すらきってなよなぁ
家に行けばおまえの弟に
『高飛びするらしいから帰って来ないかも』
って言われたんたぞ
俺によくも無駄足を運ばせたよな」
「すみませんっ
謝罪の言葉も浮かびませんっ」
「ほんとだよ つまらねぇ謝罪聞きたくもねぇ
そんな裏切る奴の顔を見て見たいよなぁ
どんなツラしてんだろうな?
で、そいつはどういう謝罪を用意してると思う?
俺、凄く知りたいけど?」
高揚のない低い声
ブリザードが吹くような寒いこの部屋…
どう考えてもこのピンチ 乗り切れる気がしない…