シュールな関係

「あはははっ… 

おまえ食べる時 ほんと嬉しそうな顔するな


喜怒哀楽が激しすぎ、おもろすぎ」



一之瀬さんが軽く吹き出し

小さく肩を震わせ笑っている。




さっきまで極限に怒ってるかと思えば

楽しそうに笑う姿はいつもの白王子様だ



「俺はいつまでも引きずるような男じゃないから

許してやる。


感謝しろよ さて、本題に入ろうか」


とまた表情を変える。

その顔はさっきの様に怒ったり、笑ったりではなく真剣だ。




「本題?」


今までも十分まじめな話をしてただけに

不安げに一之瀬さんを見返す。


「まず奈緒

借金ってあといくら残ってる?」



「2500万ぐらいです」



「たったの…2500万かよ!」


なーんだ、大したことないと呆れた表情になる


「たった?」


その言い方に表情超ムカつくんですが!!!


2500万だよ!!

2500万って大金だよ!?


諭吉がどんなけいると思っているのよ



あっ、そっか調査票には多額の返済ってしか

書いてなかったものね。




「ああ 億単位と思ったから」


平然と言ってのける彼はやはり別社会の人だ


次元がちがうのよっ お坊ちゃま



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