シュールな関係
「奈緒・・・
ちょっとばかし成功した気分になって
急に調子に乗ってきてないか?」
有頂天になりかけのわたしに歯止めがかかる
「俺の彼女の振りをするのは嫌だどか?」
背筋がゾクゾクするような妖艶の笑み
「や、そんなことは…
ですがちょっと継続は無理かな~~って」
引きつった顔で一之瀬さんから視線を落とす。
「俺が寛大に許してるのに
お前はまた裏切り
悪魔的な仕打ちをするつもりなのか?」
「せ、せめて小悪魔って言って下さいよ」
「笑えないこと言うなっ
そんなに俺に刃向うとはなぁ」
煙草をもて遊んでいた手が口に移動し、
シュッとライターの擦る音が響く
やばっ 不機嫌になりかけてるっ!!
「そういうやつは海外送りがいいか?
希望通り発展途上国の!
俺は情があるから希望国があれば聞いてやるぞ」
「え、その…」
「それとも喜んで引き受けるか?
するなら今だぞ
その代りキッチリ調教なおさないといけないが。」
ブルブル
両方イヤ!! 全部いやっ!!
「真面目な顔して恐ろしいこと言わないで下さい!!」
「真面目に言ってるつもりだが?
だからさっきのキスは契約の印だな」