シュールな関係
一磨は俺の昔からの親友。



親父が銀行の頭取で金もあるし、母親は有名デザイナー


生れた時からのサラブレッド




俺と同じ自由な感覚を持ち羽振りが良く金遣いも荒い。

6年の付き合いになる彼と俺は気を使わずウマが合う。


こいつは爽やな外見でトークも上手い。

金持ちで 人への振る舞いが上品で、モテるけどかなりの女好きだ。



いつもコンパやパーティ、クラブにモデルやイケてる女を軽く召集し

仕掛けてるのは一磨だ。





「大和 行くだろ?

今日はモデルのいい女が揃っているぞ」


一磨が声を掛けてくるが

何だか今日は今一乗り気がしねぇ。



「お前 もしかしてこの前の

BARの女のこと考えてるだろ?」



図星をつかれドキッとした。



確かに俺の頭の中は奈緒で一杯だ。


アイツみたいな女くるのかなぁって無意識に考えていた。




「BAR? どこの女の話だよ」


だが一磨に俺の心の中を悟られるのも癪


俺は奈緒の話をはぐらかした。




「彼女の名前・・・

確か―――奈緒ちゃんって言ったな?



『女子』って感じの絵文字たっぷりに

大和になりきりメールしてきておもろい女だよな


お前をつぶして置きざり


俺もそんな女興味あるわ」



「たしかにスゲー奴だよ」


「俺はそんな扱いされたことないから羨ましいよ!」

とからかうのでお前はMかっ、と突っ込む。



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