シュールな関係
今まで散々女を抱いてきて満たされなかった俺が

一緒にいてるだけで奈緒には心が満たされた。




ゲームをした時、自動販売機にもたれていた奈緒を見つけた

一磨には感謝している。


それが無かったら俺らの始まりなく

トイレでたまたま鉢合わせただけで終わっていたからだ。





俺は奈緒との今までの経緯は全て一磨に話してた。


俺も一磨も金には不自由してねぇ


だからすげぇ盛り上がった。



一発ヤッたとかよりも

予想もしなかったこの展開が新鮮で面白い。



だから俺は奈緒の事をのめり込むように話していたと思う。



実際のところ始めの賭け金も一磨からもらわず、払った金はすべて

俺の自腹だ。



一度寝て、二度目は金を払って酔い潰されてトンズラされた。



奈緒が逃げようが逃がすつ盛りも

このゲームを終わらせる気もないからな。


絶対にセフレにしてやる。





「なぁ 一磨

偶然の再会ってありえると

思うか?」


「はぁ?


そんなのある訳ないだろ」


「奈緒がさっ 

偶然の再会があればセフレ考えてもいいて

俺に上から目線で言うん出せ


生意気な奴だろ?」



「マジかよ 奈緒ちゃん 

もしかして夢見る乙女タイプ?って・・・


そんな訳ないかっ

金、絞られて、飲みに逃げされて


お前に向かってそんなこと言う女なんているんだな」



俺の『偶然の再会』には「お前捨てられたの? ダッセーぞ」と

吹き出され、いつまでも奈緒の話で盛り上がる。



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