シュールな関係

連れて行ったのは抜群のモデルの女


ファッション雑誌に載ってると自慢するだけにスタイルはいい

抜けるような白い肌の美人



クラブに行く予定だったので露出があり身体のラインを強調するタイトな服

男を吸い寄せるような甘い香水の匂いを振りちらし

レッド系の口紅のグロスが色っぽい



自分の見せ方を熟知した女


だが俺には見た目だけで軽々しく

中身には興味はないが女が今日の暇つぶしになるだろう…


そんな安易な考えで連れてきた







だが――――――

店に入るなり目に飛び込んだのは



////パーン★☆★　と店内に響く音




いきなり奈緒が一磨にビンタをしてる姿だ。






奈緒がどうしてここにいる？

ナゼ一磨を殴ってるんだ？



下唇を噛みしめて怒っているのは一目瞭然

叩き方も結構強烈で―――



奈緒…マジでキレてねぇか？


叩いた手だけでなく身体が小刻みに震えている？





「奈緒ちゃん　面白いねぇ～　


おっ　大和遅かったな」



殴られた一磨が頬を摩りながらタチの悪い笑みを覗かせて俺を呼ぶ。


一磨の楽しみ色めく瞳に奈緒の今にも泣き出しそうな態度を見て

その場の状況が読める。