シュールな関係

「お前さぁ　いつまでいるの？
　

もういらないから帰ったら？」


横にいるだけでウザく感じる。




「いい男だからって偉そうに、酷いこと言うわね」

と目くじらを立てる女を一磨が優しくなだめ


「ちょっと待ってて」と席を少しズラして二人で話す。





「奈緒ちゃんの事？


ちょっと相手して貰おうとからかっただけだよ

挑発しちゃったけどね。



いつもの事だろ？


お前だって『セフレにしてぇ』って言ってたくせに


何で興奮通り越して激怒な顔してるの？



貧乏女の割に気持ちだけは高い女だな


ツンツンした態度を崩したくなる。




お前が気になるのも分かる気がするよ　




あははっ

奈緒ちゃん最高だな」



さらにさっきの事を思い浮かべながら


「俺も寝たいなぁ　奈緒ちゃんと！


髪サラサラであの可愛い顔からの毒舌に惹かれたよ


そうだ！

どっちが先にセフレになれるかき競争しないか？」


楽しそうに話す一磨に今の俺は笑えねぇ



「あいつには手を出すな」

俺は一磨の胸ぐらを掴んでいた。



「どうして？」



「奈緒は俺のだからだ！」


「お前、振られてるだろ？」

俺の手を叩き呆れた顔をする。


「てめぇは殴られてるだろ！」



俺らのヒートアップしたやり取りに離れていても聞こえるようで

女は横で不機嫌に煙草を吸い始める。