シュールな関係
「タイミングは最悪だが今日ここに来たのは

『運命の再会』を信じて俺に逢いに来たかもしれねぇだろ?」



「そんな都合のいい訳ないだろ バーカ


お前に届け物持って来ただけだろが!」


そうだっ!

奈緒はここに何しに来たんだ?




マスターに視線を向けるとカクテルと一緒に

奈緒からの預かり物を持って来た。



「大和くん

先ほどの彼女から封筒を預かってますよ」



マスターから受け取った封筒の中には



俺が払った――――


いや正式には財布から

今まで勝手に抜き取られた金が

賭けで払った全額が 入ってるじゃねえか!




そして一緒に手紙が同封している。



俺はそれを急いで開けて読む。



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大和へ



この前はだいぶ飲んだけど大丈夫だった?


私もね 限界寸前だったからあの勝負に負けたらどうしようとドキドキしたよ。



『一答一問』

あんな飲み方をしたのって初めてだったけど、

あまり人に本音で話せる機会ってなかったから


凄く新鮮に感じて、超真面目に解答しちゃったよ。


あたしの人生の汚点話も含め

沢山したから直ぐに記憶から消去してよ((笑)



一緒に飲んでたことはちゃんと記憶にあるけど帰ってからは

記憶がスコーンと飛んで、二日酔いだったよ




飲みすぎに注意だね。


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