シュールな関係
これって運命?それとも悪夢?
一之瀬親子に振り回されて

いつも以上に精神的な疲れが増して家に帰る。



「だたいまっ 

晴人ッ、晴人 !!」


急いで家に入り狭いアパートに怒りのこもった声を響かせる。


「まぁまぁ 落ち着いて、姉ちゃん


ゆっくり聞くから


先にホットココアでも飲む?」


あたしの性格を悟っている晴人は落ち着いて湯を沸かし始める。



「いらないわよっ」

そう怒鳴りつつも入れられた熱いココアをゆっくりススる。




「姉ちゃん 少し落ち着いた?


今日は一之瀬さんのお父さんが来て大変だったよな


俺、電話で知らせようとしたら姉ちゃん先に切るし焦ったよ」




「うん その話を聞いて一之瀬さんと思って急いだの

そしたら会長でしょ、さらに驚いたわよっ


あれからあの狸オヤジがお金を出すから別れろとか、

今は付き合えとか支離滅裂なこと言いだしてっ」



「来たよ」


「えっ?」


きょとんと首を傾げるわたしに

時間差で一之瀬さんが来たと述べる。


「え~~~っ!!

 どうしてすぐに連絡くれないのよ?」


「俺と話したいって逢いに来たし。

色々迷惑かけてる事や今後のことをちゃんと説明しに来てくれたよ



俺さ・・・以外と一之瀬さん好きだよ


それで色々考えて納得した」


納得ってどこから何処までなの!?と質問をする前に

神妙な顔で晴人があたしの顔を見た。


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