シュールな関係
「暫く黙っててね!!」彼だけに聞こえるようにコッソリといい

「本当に美味しいですね」と社長と多恵さんに話かける。


とほほほ・・・

わたしは一体ここで何しているんだろう?


大和の餌やりに来た気分よっ!


だけどこのわたしの状況を

理解していない社長


「大和と神崎くんがこんなに親しいとは思わなかったよ


いや~ 今日は神崎に頼んで来てもらって良かった


大和は少し人見知りがあるから心配だったから―――」


始めは心配だったが、とご機嫌な様子で話す



さすが大和の親・・・


わたしの険悪な空気が読めない?



思いっきりお宅の息子さんに睨みをきかせながら嫌味を

言ってるのですが・・・・



気付いて、ないですよね!?



この単細胞な考え・・・



やっぱりーーーー親子ですよね




社長はわたしを山の手グループにコネ入社で入れて下さったし

ほんわかして優しいところ、凄く凄く好きなんです。

もちろん尊敬もしてます。



だけど今日だけは事情がよく読めていないだけに


疑惑がたち込みすぎて素直に受け入れないのは許してください。



それと今も、さらりと言うから聞き逃しそうになったけど



「社長、『大和は少し人見知りがあるか

ら』って聞こえたんですか、気のせいですよね?」

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