シュールな関係
もうすぐ年末の決算になるため今朝から事務処理の仕事が多く
先輩に頼まれ資料室にファイルを取りに行く。
会社の重要資料の為
秘書室専用のセキュリティーカードをがないと出入不可能
何かに夢中になっていいわよねぇ~
忙しすぎてモヤモヤも忘れるし
「え~っと
今年度売上のファイルはこれと―――」
「おっ 奈緒も資料室か?」
この聞き慣れた声!!
「げっ、一之瀬さん お、お疲れ様です」
「おい奈緒 「げっ」ってなんだよ
この前の話の続きあるから昼付き合えよ」
「・・・すみません
晴人がお弁当作ってくれたので」
「お前 いつも弟に作らせてるのか?
女の魅力が全然足りてないぞ」
それは実感しています…
「わたしだってやれば出来ますよ
でも、作ってくれる優しい弟なんです」
まあ正直言ってわたしより晴人の方が女子力高いんでね
「じゃ今日は許してやるが
明日から俺と昼喰うから弁当持ってくるな」
「・・・・・・・
もう~ 一之瀬さんたら冗談キツすぎですよ~」
嘘でしょ、って笑うわたしをじろりと見下し
「分かってるだろけどお前には断る権利ないからな
今日仕事が終わったら内線で連絡をしろ」
///ドキッ
今日は大和との先約がある