シュールな関係

「奈緒先輩　資料そろいましたかぁ？」



留美が一之瀬さんと入れ替わりで資料室に入って来た。


「何かご機嫌だね！？」


「今、一之瀬さんから幹事頼まれちゃいいましたぁ～」


「幹事って送別会の？」


「はい　そこの入り口で！」


わたしにはもう決まったとか言ってたくせに～！



「でも留美は幹事みたいなのは邪魔くさくて嫌っていつも言ってなかった？」


「邪魔くさいですよ

普通ならする訳ないじゃないですかぁ


でも一之瀬さんです～よ　

いろいろ打ち合わせも出来て親密度アップ狙ってますので！」

ご機嫌の留美にわたしの親密度も分けてあげたい。



「奈緒先輩　

一之瀬さんが気に入りそうないい店知りません？」


以前、一之瀬さんと一緒に行ったイタリアンのお店を思い出す。

うん　あの店ならお勧めだわ。


場所を教え、その後の仕事も忙しくバタバタであっと言う間に夕方

大和の約束の時間が近付いた。