シュールな関係
ボーっと学生を見ながら
自動販売機にもたれかかり
ムカつく胃のあたりに
手をあてながら目を閉じた。
少し先の男たちの周りにも
10人位の男女が集まっていた。
「ねぇ ねぇ どうする?
今からもう一軒行く?
それともカラオケ?」
「ショットバーに吞みに行きたいなぁ~」
「大和 いつものゲームしようぜ?」
こっそりと一磨が声を掛けてきて周りを見回した。
「今日の飲み会もいい女いなかったしな」
周りの女を再度物色しながら大和が退屈そうにぼやく。
「えーよく言うよ
俺知ってるけど、
大和お前一番人気の彼女をトイレに持ち込みしてただろ?」
「あれが一番人気かよ
ココ程度低くね?
それに、つまんねー邪魔入ってサイテーだったよ」
「邪魔…って最後までヤレなかった?」
「ぷっ ダッセー」
「るせーな」
腹を抱える一磨を足蹴りにした。