シュールな関係
相変わらず彼が選ぶのはOLや会社員が立ち寄らない高級な店

だからいつも知り合いと鉢合わせることはない。 

 
店入ると奥の明るい大きな窓際に案内され座った。

メニューをみる。


ランチが5000円から? 

ひぃ~~~っ 高いわ!!


ゆとりのある席で周りの人を気にすることはない。

よ、よし。 ちゃんと話すわよっ


彼女役も降りて、パーティ断って、そしてまたいつもの後輩に戻る。

会長絡みで複雑だけど、そうちゃんと伝えるだけ!


晴人の言う通りこのままだといけないもの!!

晴人がわたしを大切に想ってくれる気持ちはよく分かるし、嬉しい。

だけどやっぱり一番は晴人と借金の返済なの。


「奈緒、この前に父が言ってたパーティの返事


正式にはまだ貰ってないが、明後日の土曜だぞ 

ちゃんと空けてるだろうな?」



注文を済ますと一之瀬さんの方から話を切り出して来た。


「その前に聞きたいのですが、ここまで話が大きくなってきて

いつか引き返すのって、大変じゃないですか?」

一か月… 正式には3週間少しだけの残り時間


強い意志を持って尋ねる。


「お前は俺のことどう思ってる?」

「////なっ 何ですか・・・いきなり!!」


わたしの顔を覗きこみ綺麗な瞳で真っ直ぐ見つめる。


なんかドキドキする。



「俺は、お前のことが好きだけど?」


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