シュールな関係
わたしも急いで仕事を片付けなくっちゃ


時計を見ると もう6時過ぎ 


15分の距離だから資料を片付けて、急がなくっちゃとデスクを片付けていると

一枚の紙が滑り落ちた。





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神崎 奈緒様


今日の一之瀬さんの打ち上げでサプライズをします。


代表でプレゼント渡してもらいたく、屋上で打ち合わせです。

時間がないので見次第に至急に来てください


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ええっ!?


そんなの知らないわよ

誰の企画よ それに名前ぐらい書いたら?




資料室に行ってたら間に合わないから先に屋上に行くか。



それにしてなぜ屋上よ? 寒いのに。


ガウンもないのに、と独り言で口りながら急いで屋上のボタンを押す。


///チーン///



屋上のドアが開くもエレベーター前には誰もいない。


あれぇ みんなどこかしら? 遅かったのかなぁ 


それとも外なのかな?

分厚いドアを押し開けて広い屋上に出てみて「もしもーし」と声を掛ける。



外は暗くって良く見えない。


室内との温度差にブルッっとしながら一回り擦るように歩いてみるが人影はなく

ただ寒そうにびゅーと風が通り抜けるだけでやっぱり誰もいない。



手紙気付くの遅かったのかな?

そうよ、 もうすぐ送別会が始まる時間だもんね。

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