シュールな関係
「あ~ さぶっ」冷たい風が肌を撫でる。
急いでもどって着替えてないと遅刻しちゃう。
一之瀬さんに遅れるなと言われてるし、それにあのご馳走 もう超楽しみなんだから♪
たまには他の人の幹事ってものいいわね!!
ちょっとお高いけどあの店の味は保障つきだし
会費分の元はちゃんと取らないといけないね~
そう思いながらご機嫌な気分で室内に入る分厚いドアに手を向けると
///// ガチャン
今、ガチャンって聞こえたよね・・・?
ドアの鍵が内側から鍵がかかる低い金属音に一瞬にして不安になる。
「すみせん 外にいるので開けて下さい!! 聞こえますか?」
急いでドアの外からドアを叩くと人の気配はあるが開けてくれる雰囲気はない。
『聞こえてるけど、開ける必要はないでしょ?』
「くすっ いい気味
最近、あなた調子載り過ぎなのよ!」
『今日はここでゆっくりとしておけば?ゆっくり頭冷やすといいわ』
外から聞こえるのは2人の女性の声
「冗談言わないで開けなさいよ!」
腹が立ってドアを思いっきり蹴ってもビクともする訳もなく、自分のつま先がジンジンとする。
「あら、冗談じゃないわよ 神崎さん
夜の警備は何時に来るのかしら。それまでそこでゆっくりしたら?」
あの手紙って…もしかしてハメられた!?
「あなた達 一之瀬さんのファンクラブの人でしょ?
恥ずかしくないの?一之瀬さんにチクるわよ!!」
あなたのせいだからって、チクって怒って一之瀬さんに当り散らしてやる!!