シュールな関係
時計を覗けばもう9時を過ぎている。
あれから2時間
警備すら来る気配がない。
サボってるんじゃないの?
『職務怠慢よっ 早く警備員来なさい―――!!』大声で叫ぶ
寒い、とにかく寒い
そして空腹になるほど寒さも増している気がする
あぁ~温かいスープが飲みたい…ご馳走食べたい―――
フォアグラにロブスター、クラウムチャウダーにパンプキンスープ
パスタにピザ…ステーキ…ケーキにティラミス…
湯気と共に立ち上る香ばしいコーヒー
マッチ売りの少女って きっとこんな気分だったのよね。
今マッチを擦れば暖かいものやご馳走が確実に表れる気がする。
童話の少女にシンクロするように共感するわたし。
ポツッ ポツリ
「冷たっ!!」
んん? 何・・・・今の?
おそるおそる空を見上げる。
もしかしてーーーーー雨!!!???
サアーッと音と共に遠慮なしに雨粒が降ってくる。
それもみぞれ交じり。
「ええぇ~~~っ!!雨宿りしないと!
って最低っ 雨をしのげる所…ここ…ないじゃないの!」
今日って最高の嫌がらせのタイミングdayじゃない?!