シュールな関係
「お前らが送ったのはもう分かってんだ

納得いくように説明してもらえるかな?」


俺は携帯の写真を スライドしながら見せる


この内容は今、父の第二秘書の山本から送られてきたものだ。


山本は父の秘書がてら俺のサポートを影でしている。

表で動けないことは俺はこの山本を使って調べさせる。


さすがに優秀な秘書だけあって仕事が早く抜かりがない。


河野たちは俺の行動を自分たちの携帯からだけでなく、

会社のPCからも写真を送っていたから、調べると直ぐに足がついた訳だ。


「河野 お前の話さ一貫性ないが?

大学ちゃんとでてさ この会社に就職してるんだよな?


ストーカーじみた盗撮だけでなく、3年も会社にいて何してる?


仕事もおろそかで、お前が中心になってイジメとか

嫌がらせもやり出してるのか?


腐ってるなお前 」


俺はせせり笑いをし、冷酷な口調で淡々と話しながら確信に迫っていく


「誰…にですか? 知りません…


わたし…そ…そんなことする訳が・・・」


動揺を隠せず一人で深みにはまるように

河野の表情が硬く強張っていくのが分かる。





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