シュールな関係
「お前らを潰してやるよ
自分達が犯罪に手を染めてるのしってるか?
神崎の書類を改ざんしたりデスクを荒してるだろ?
ここの秘書室さ
機密を扱うから防犯カメラがあるんだよ
知らなかっただろ?
知ってたらそんなバカな真似が出来る訳ないよな?
そこにお前、河野が映ってるんだよ」
河野が震える手で自分の服をギュッと握りしめる。
血の気を引いた顔が震えながら涙を流す。
「お前らのその犯罪行為をこの店のモニターに繋げて欲しいか?」
震える河野の狂気な顔つき・・・
声も出せずに唇がわなわなと震えだす。
だが俺の弾丸はとまらねぇ
「河野はこの会社に結婚相手でも見つけに来てる訳か?
腐ったお前にふさわしいヤツなんていねぞ
じゃあ
俺の二つ目の願い事を言うからしっかりと聞け
河野、この会社を退職しろ
腰掛け程度に仕事するのもまだしも 邪魔をして他人の
足を引っ張るのならさっさと仕事辞めてくれないか?
ああ、もうお前には断る権利すらないが、な」
俯きながら必死で横に首を振る河
「バラされたいか、それとも自主的に辞めるか?
後は自分で考えろ
さて、神崎は何処にいるかいい加減話さないと、どうなっても知らないからな」
修羅場の漂うただならぬ雰囲気に周りがざわめき出す。
愕然と泣き崩れだす河野を尻目に俺は平然と立ち上がった。