シュールな関係
父が山本を俺の側近にした気持ちがよく分かる。

将来、俺の右腕になる人材。


山本は複数の外国語を操り、スキルの高さ・マルチな才能だけでなく

決断力・精神的に強くプレッシャーにも強い


そして山本の存在が今後、この組織の上で不可欠な人物になることは言うまでもない。


コイツは俺をいつも裏で完璧にサポートをしてくれる。


山本は偏見なく物事を見てどんな時も慌てず全体を見つめ冷静に処理が出来る男

今も山本に任せてれば心配はないのは分かってはいるが…


だが、今の俺は山本みたいに冷静沈着に待ってられない。

残念ならが今は俺は任しておくだけなのは無理だ


「黙って報告を待てと、

俺がそんな性格だとはお前も思ってないだろうな?


俺も中を探す 何処から探しているんだ?」


「雅也さまならそうおっしゃると思いましたよ

私も同行いたします」


雅也さまは探すと思いましたと、かすかな笑みを浮かべ答える。



「警備は一階から順だな?」


「はい」


「じゃぁ…俺は上から探す 山本 鍵ははあるのか?」


「全館のフロアーキーご用意しております」


29階を押す山本に


「一番上は29階じゃねぇ、屋上からだ」


最上階に着くと、フロアーを見渡す

人影はなく暗闇に非常ライトだけがボンヤリと緑に光って入いる。


その他は外から打ち付ける雨音が聞こえるだけだ。


「屋上は鍵がかかってますね 

開けて確認をいたしましょう」


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