シュールな関係
「奈緒 それで体調はどうだ?
口はもう十分達者に喋れてるし、顔色もかなり良くなっているな
寒くはないか?」
大きな手で頭を撫でられると、額を合わせてくる。
「熱もなさそうだな」
ドキン ドキン ドキン
いきなりの至近距離にビックリして言葉が止まってしまう。
そんな…整った王子の顔で心配げに見られ
サラリとそんな事言われたら分からなくなってしまう。
相変わらずの反則技を平気で出来ちゃう人だ。
「体調は、あれ・・・?
全然普通かも?
何だか凄く元気な気が…する?」
処置が早かったのか、点滴が良く聞いたのか
何だかわからないけど、とにかく絶好調で
うん、すこぶる元気って感じ。
「何首かしげてるんだよ
今凄く元気とか言ったよな!?
それは全部 俺のおかげだぞ」
なっ、何なの?
自信たっぷりの言い方に
俺様がって、勝ち誇ったようなドヤ顔
何処からその思いあがりが来てるか分からないわ!
「俺のおかげって、偉そ過ぎですよ」
聞きたい?って聞かれ頷く。
その俺様のおかげって言いうのを聞こうじゃないの。
「まずはお前の着替え」
えっ―――!!! 今…何て言った?