シュールな関係
瞬時に胸に手を当てて確認するが・・・


ブラ な…ぃ?

ブラしてないよっ!!

ショーツはどうなのよっ!!?

ホッ、良かった~ 履いている~!!



シーツをめくり、こっそり確認して


強張り―――――

・・・・・・・・・固まる。




「わっ、わっ 

こ、これっ わたしのショーツじゃない!!


い…一之瀬さん


わたしに一体何が…何が起こってたんですか!?」

石膏の様にフリーズしていくわたし。


「赤いくなったり青くなったりせわしい奴だな

それは―――・・・」


「ちょっと待って下さい!」

聞くのを思わず躊躇する。

だって…聞くのが怖いもの。


でも、
聞かないともっと怖いっ!!


「やっぱり覚えてなかったか。

意識がモウロウとしてたから覚えてなか…」


ほとんど…ううん…

全くもって覚えてないのですが!!


「俺らって特別関係だろ?

山本は知ってるから濡れてる奈緒をそのままには

出来ないだろ?



山本と俺がお前を車まで運んで…


やっぱドクターとはいえ…


他人に着替えをしてもらうより

気心しれた俺の方がいいだろ?」




「山本さんって…どなたですか?」

「父の第二秘書って言った方が分かりやすいか?」



ガーーン


ショックと同時に

身体がカーッと燃えるような恥ずかしさが襲う。


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