シュールな関係
晴人に大丈夫だからと、一番に連絡して
留美のメールを読む
「何なの!!
留美のメール超ショックじゃないの~!!
一口も食べてないのに徴収されちゃうの!?」
思わず落胆の声が出る。
フォアグラのリゾットどころで
浮かれてる場合じゃないわ!!
無駄な出費だわ…
それにしても
昨日閉じ込められた時の屋上の声・・・
あの声は河野さんに似ていた気がしていた。
留美が書いていた
『一之瀬さんと異様なムード』
『泣いて帰った』
『退職』
もしかして…この件わたしが関わってる?
まさか…ね? 考えながら携帯を眺める。
それからわたしは山本さん作ってくれたという
フォアグラリゾットをご機嫌に全部平らげる
その味は上品でまろやかで、凄く美味しくって、
スーパー秘書は料理も出来ないといけないの!?
気取らず、てきぱきと仕事をする彼に
思わず彼を尊敬のまなざしで見る。
「気持ちのいいくらいペロリと完食だな
奈緒が嫌だって言ってたパーティの件だけど、
もう行かなくてもいいから。
とりあえず俺の責任でもあるし
日曜までここでゆっくりしていけ」
最後に薬を飲まされてわたしをベッドに寝かせる。