シュールな関係

点滴や早急な処置のおかげで

わたし的には身体はもうすっかり元気

ゆっくりして良いと言われても

明日のパーティにも行かず、このままいていいのだろうか？




いやいや、それはダメでしょ？


でも、ゆっくりとする権利もあるわよね？

豪華３食昼寝付きは魅力的


自分の中で質疑応答をしても結果が見えず

グルグルめぐる



ベッドの横のアンティークの机に

パソコンを広げ、仕事を

する王子の姿をボンヤリ寝ころびながら眺める。


「見惚れてるのか？」

わたしの視線を感じて手を止め寝てる私の横に座る。

「もう寝れないから退屈で見てただけです！」

「退屈だけで見られてるとは、安く見られたものだ」


「あのォ…聞いていいですか？

河野さん…何かあったんですか？」


「森山が何か連絡してきたのか？」

苦笑いをしながら顔を歪めた。


「ああ　あいつら、河野がお前の仕事を

改ざんしたり嫌がらせしてたことを本人に確認した




防犯カメラにお前が屋上に行った時間付近に

あいつらが乗った映像があった


河野らが…奈緒を屋上に閉じ込めた」


「クビにしたんですか？」


やっぱりあの声は河野さんだったのね。


「俺がそんな非道なコトすると思うか？

退職を決めたのは本人だ

だか、他にも今までイジメなどで仕事の

損害を与えてたのは事実だし

結局は同じ道をたどらせてるな」


常に決断力が伴う立場


やっぱりこの人は背負うものがわたしとは違う