シュールな関係

「今日の飲み会に一之瀬さんが

来るから参加よ~」



「一度でいいから遊ばれてみたいわよね」


「彼女いるのかな~?」


「酔った勢いでせまってみようかなぁ~」


不思議と一之瀬さんの参加が決まると

エリートの男性も集まり

人が人を呼ぶかのように

飲み会はいつも以上に溢れる



「神崎! 

今直ぐにワイン用意して

注ぎに来るんだぞっ」

急いでる私に容赦なく一之瀬さんの
声がかかる


「あのぉ~ 

幹事の仕事が・・・」


「はっ?


お前 バカか?
 
店員がいるだろ

みんな勝手に頼むからほっとけ」



それならわたしに言わず自分で

店員に頼んだら?と思う



相変わらず自分勝手な人だ




「神崎っ おまえに断る権利なんて

あると思うか?」



わたしの耳元で囁き…

笑みを浮かべる


それは私にとっては悪魔の笑みで

正直ドキッとするところか

背中に痛い視線が突き刺さる
< 3 / 441 >

この作品をシェア

pagetop