シュールな関係
今・・・!!

わっ わたし何考えてたの?

もう一度、唇に触れたいような考えにブルブルブルと大きく首を振る。


一之瀬さんを見て、何ドキドキしてるのよっ




何か変な感じ・・・




はっ 


ちょっと待って!!


こ…これは

この症状は・・・?



ドキドキとして…考えが分からなくて

ここにいてても落ち着くような…緊張するような…



まさしく  



こ…





後遺症!!?



息切れ 動機 目眩…出てない?


ドクター山本を呼ばないといけない?



だけど、診察されるのは嫌だ。



一之瀬さんから目を背け

ス~と息を吐きながら、

雑念を払おうとするけれど



一之瀬さんの香りがシーツに

広がり



手を伸ばせばすぐにでも

一之瀬さんに触れられそうで――――



横で電話で話す彼の声が心地よく耳に堕ちて来て


目を瞑っても彼の残像が瞼に映る。



どうしたのわたし…

やっぱり後遺症!?




鼓動がドキドキと…大きく脈打つ





とにかく寝よう…



そして明日… 帰ろう

晴人に相談しなくっちゃ!
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