シュールな関係
ここには上流者に成功者・セレブリティの人が

集まって、まぎれもなく本物で


ただ着飾ってるだけのわたしとはちがう。




自分ではうっとりレベルだけど…



モデルや芸能人を見たらやっぱり並以下?


他の人から見たらどうなのかと

自分レベルを認識したくなる。


山本さんは『綺麗ですよ』と

満足そうに目を細めて言ってくれた時は


もしかして…わたしは『絶世の美女』!?

思わず舞い上がって しまったけれど…



やっぱり、わたしが一番聞きたいのは

いつも辛口ばかり言う

一之瀬さんからの…意見だ。


「お前の見た目? 

くくっ 


そんなに気になるのか?


そうだな この中から言ったら


お前のレベルはなぁーーー」


いきなりのわたしの

捲し立てるような質問に薄ら笑いながら…


ワザと顎に手をあてて考えるような素振りをし

口を開こうとした時、


「あれ? 

もしかして、そこにいてるのは奈緒か!?」


 
茶髪の男が不思議そうに

ジッ~とわたしを見つめると一直線に近寄ってきた。




「えっ 大和っ どうしてここに?」


山の手グループ 

椎名社長の息子


織田 大和が目の前にいる。


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