シュールな関係
とにかくピンチな時にナイスな登場!

なんとか話を他に持って行かなくっちゃっ


「こんばんは」


「先日はどうも。


奈緒ちゃんは雅兄の同伴でパーティに来てるワケかぁ

詳しくはどんな関係なの?


向こうで色々噂が飛び交ってるけど?」


ガーン…救世主と思いきや一番の地雷原は一磨じゃないの!

そんなストレートに聞いてくる?


「奈緒は俺のフィアンセ」


キャーっ!!!

今度は爆弾を投下したのは一之瀬さんで

わたしの肩を無遠慮に抱き寄せる。



「フィアンセねぇ…」

高揚のない声でポツリと大和が呟く


うぐっ… 気まずい…


「それに…本物とは限らねーよな

奈緒と雅兄って悪いけど、似合わね~よな」


大和が意味ありげな目でわたしを見る

既にお見通しのだ、と眼差しが語っている。


だよね…

偽フィアンセって大和にはバレバレだよね…



「大和

お前いつから俺に女の事を語るようになった?

お前こそ前に連れていた女はどうした?」


「誰の事を言ってんの?

その前にだれとも付き合ってねーよ


向こうで令嬢達が雅兄と話したいって待ってぜ

相手してきてやれば?」

「お前ら二人で相手して来いよ

ファアンセ連れの俺より、フリーの方が喜ばれるだろ?」


凄く、気まずい

笑顔で会話する二人が怖い…



時折、喧嘩腰で挑発的に火花が見えるのは気のせいだろか・・・・



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