シュールな関係
「お~っほっほっほ~ 大和

そうきたのね
 

よろしくてよっ」





おーホッホッホって?



『―――お前 …誰それ?」


いきなりのキャラ変に

付いていけないつーの。



「あれ変かな? ちょっと違う? 


この高貴な笑いはお嬢様の真似に決まってるでしょ?」



「つ~か お前… 

それは高飛車なお嬢バージョンだぞ!?



下手クソなのにそんなお嬢言葉を使うなよ!」



コイツは直ぐに調子に乗る。



「確かにねぇ!


慣れない言葉使いって意外と難しいのね



でもさ~ 

せっかく綺麗にしてるんだから

すごく効果なアクセサリーもしているんだら

ただただ、ちょっとばかりセレブのマネをしたいのよっ!」


嬉しそうに、そして少し照れながら本音をチラつかせ

すごく楽しそうに話す


「ぷっ 


奈緒がセレブのマネかよっ」


思わず吹き出してしまう




「あら…

このアワビのステーキも

美味しゅうございますわ♪」


そのまま調子乗って口にパクリと運ぶ。



「じゃぁ 

セレブになりたかったら

そんなに大口で喰うなよ



その前に本物のセレブは飲み物程度で

豪華な食事が並んでようが喰ったりしねーの!


周りみてみろよな」」

ぐるりと広い会場を見回すが

言葉の通りガッツクどころか食事をしている

お嬢様はいない。



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