シュールな関係


追い詰めるられるようにせめられ

『山本さんの指導を受けたことを思い出すのよ』

わたしの脳内レーダーが必死に動き出す


会話は表情で言葉のトーン相手の自慢話を否定せず、

相づちを打つって言ってたわ


相手の否定はご法度で

それにオウム返しの話し方も効果的だって言ってたわね




よし 実践あるのみだわ!!


心の中かで大きく一呼吸しながら

「彼らの知人です

あなた方は光の会の方ですか?」



「あら、ただの知人ですの?

私たちは彼らの未来の花嫁候補ってとこかしら」


一磨とダンスを踊っていたお嬢様が自慢げに話し出すと


「まぁ~ 花嫁候補ですの?」とオウム返しをする

その途端にウットリとしていた彼女の顔がきつく引きつり出す。



「ご自分の方が勝ってるっておっしゃってる?


はっ…もしかして―――

一磨さまにも直接、特別って言われましたの?」


「そ、そんなこと思ってもないです」



「あなたがわたくしに勝つとしたら

高級なドレスや宝石をイミテーションみたいに

品なく着こなせれることかしらっ!」


ギッと睨み、わたしにさらに敵意を上げる。




「あら… 

わたくしはセレブ限定の

ファションショーに雅也様とご一緒しますのよ」




「まぁ 

ファッションショーですか 素敵ですね」



今度はうなづきながら笑顔でオウム返しをする。


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