シュールな関係

「知人って、どんなお知り合いですの?」


瑠璃さんが…目をゆっくりと上下に動かし

わたしの頭からつま先まで全身を見る…

憎しみや怒りを激しく含む瞳に思わずゾクリとする。


わたしが瑠璃さんの婚約者を奪ったって思っているのよね


「もし…

わたしとの関係が気になるなら

申し訳ないけど直接彼らに聞いてもらえないかしら?」


「説明できないのかしら?」


実際私もどんな関係か分からなく口を閉ざすと


「あら、ご自分でお分かりにならなくて?

お粗末ですわね


では…

わたくしが教えてあげましてよ」



「あなたはね… 

若菜さまの代理の女なの


そう、値打ちすらないただの代理の女ですわ」

強く、確信を持つようにキッパリと言い切った。



「若菜さまの代理?」


若菜…って名前


確か大和が言ってた『雅兄から若菜さんの話を聞いたか?』

って言ってたけど…



「その若菜さんって・・・誰なの?」

恐る恐る尋ねる。


「雅也様の恋人ですわ


心臓が悪くスイスに静養と


移植にいかれたお方ですけれど


もう…お別れになられたと聞いたけど


どうしてあなたを連れて来たのか不思議てならないわ


何度見ても、目障りなくらいあなたにそっくりですもの」


うとましい、不愉快極まりないと

感じるくらいの勢いでわたしを睨んでいる。



若菜さんが…わたしに似てる?





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