シュールな関係
彼女のドレスって

オーダーメイドって言ったよね


数百万だろか…?



いくらかなんて想像もつかないけど

わたしでは簡単に

払える額ではないくらい分かる




「晴人に手を出さないって…


約束してくれるなら髪ぐらいは切ります



でもこのドレスは自分では…絶対に切れない」




「そんなボロボロのドレスまで手元に置いとくとは

ミジメね


哀れすぎて言葉も出ないわ」

ドレスの持ち主の麗華様が呆れている。





「そうねぇ

髪を本当にご自身で髪を切ることが

お出来きになるのでしたら許してあげようかしら?」


瑠璃様が冷ややかに笑う。



「瑠璃様 よろしいの?」

ドレスは麗華さまのなのに瑠璃様がその場すべてを仕切っている。



新しく彼女が着替えたオレンジのドレスは見るからに

始めのドレスより高級な瑠璃様のドレスらしい。


主導権を握っている彼女にはみんな逆らわない。

彼女たちの中でも格差があるのは分かる。




「神崎様、瑠璃さまの優しさに感謝いたしなさいよ」


『ほんとそうですわ』と全員が瑠璃様を賛同し持ち上げ


人の不幸や残酷な顔を好奇心丸出しで楽しんでいる。


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